プリウスは、エコブームの影響で大人気車種となっています。多くの人がプリウスの魅力に惹かれて購入を検討しますが、中には、5人以上で乗車する機会があるからと、購入を断念する人も少なからず存在していました。そこで、トヨタは7人乗りのプリウスαを開発し、販売しました。

その一番の特徴は、専用の大型ボディを採用したことです。これにより、3列シートを追加することができ、7人乗りのプリウスを実現しました。またプリウスαはワゴンタイプとして新開発された為に、ラゲッジスペースも広くなりました。3列シートを収納すれば、広大なラゲッジスペースを得る事ができます。そして、いざという時には、最大で7人の乗車が可能となり、乗用車としての使い勝手は飛躍的に向上しました。

さらに、7人乗りのプリウスαだけですが、ハイブリッドの電池をニッケル水素からリチウムイオンに変更されています。これは、3列シートを追加と電池の収納場所の両立が難しくなり、スペース効率の優れたリチウムイオンに変更して、電池の容積を小さくしたことによるものです。これにより、カタログ上の燃費性能は変化ありませんが、ハイブリッド用電池としての特性は確実に向上しているので、実燃費が向上しています。